ブログ開設当初に設定するパーマリンクですが、この設定を適当にやると後悔する日が必ずやってきます。
自分自身、6年間ブログをやってきましたが、パーマリンクは「投稿名」で設定し、途中で変更しないのが吉です。
本記事では、この理由を自分自身の失敗談を元に解説していきます。
これからブログを立ち上げる、パーマリンクの変更を考えている方は目を通しておくことを推奨します。
この記事を書いた人
✅ブログ歴:6年
✅月間30万PV(記事数8000)のブログを運営中
パーマリンクの基礎知識
パーマリンクは「ページごとのURL」です。
本記事であれば、以下の太字部分(change_permalink)がパーマリンクとなります。
https://minakami.blog/change-permalink
パーマリンクを途中で変更する場合
基本的にデメリットしかありません。
デメリット
- Googleからの評価がリセット
- ブックマーク、被リンク、SNSシェアが404になる
パーマリンクの変更は、URLの変更となります。
Googleからの評価はURL単位です。
元々評価されていたURLが変わると、元々のURLが存在しないこととなり、新たなURLを0から評価することになります。
更に、ユーザーが登録しているブックマーク、他サイトにリンクされた被リンク、SNSシェアのURLは全てアクセス不可という事態に…。
ただし、301リダイレクトの設定をしておけば被害は最小限となりますが、Googleからの評価は完全には引き継がれないそうです。
結論、百害あって一利なしのためパーマリンクの変更はよっぽどのことが無い限りやらない方が無難ですね。
Googleが推奨するパーマリンク
Google検索セントラルを見ると、以下のように記されています。
URL 構造による問題を回避する方法は次のとおりです。
Google検索セントラル
- シンプルな URL 構造を作成する。論理的かつ人間が理解できる方法で URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
- robots.txt ファイルを使用して、問題のある URL への Googlebot のアクセスをブロックできます。一般的には、検索結果を生成する URL などの動的 URL や、カレンダーなど無限のスペースを生成する可能性のある URL へのアクセスをブロックします。robots.txt ファイルで正規表現を使用すると、多くの URL を簡単にブロックできます。
- 可能な限り、URL でセッション ID は使用せず、代わりに Cookie を使用します。
- ウェブサーバーで URL の大文字と小文字が同じように扱われる場合、すべてをどちらかに変換すると、URL が同じページを参照していることを Google が判別しやすくなります。
- 可能な限り、不必要なパラメータを削除して URL を短くします。
- サイトに期間制限のないカレンダーがある場合、動的に作成される未来のカレンダー ページへのリンクに
nofollow
属性を追加します。- サイトに壊れた相対リンクがないかどうか確認します。
この内容で気にするべきは2点。
- シンプルな URL 構造を作成する。論理的かつ人間が理解できる方法で URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
- 可能な限り、不必要なパラメータを削除して URL を短くします。
要約すると、「シンプルイズベスト」
短い文字で、人間も理解できるパーマリンクがベストということです。
WordPressで設定できるパーマリンクの種類
WordPressでは、以下の6種類のパーマリンクから選ぶことができます。
- 基本
- 日付と投稿名
- 月と投稿名
- 数字ベース
- 投稿名
- カスタム構造
この中で一番推奨したいのが、「投稿名」です。
間違っても「日付と投稿名」、「月と投稿名」は選んではいけません。
「投稿名」のパーマリンク(推奨)
結論からですが、「投稿名」のパーマリンクを推奨します。
具体的なURLは、「https://minakami.blog/change-permalink」
理由として、Googleが推奨するパーマリンクに最も合致しているためです。
メリット
- パーマリンクの文字列を任意で変えることができる
デメリット
- パーマリンクを任意の文字列に変えてから投稿しないと文字化けする
新たに記事を作成するたびにパーマリンクの設定が必要になるのでちょっとだけ注意。
例えば、「おいしいパンの作り方」のタイトルで記事を作成した場合、以下のパーマリンクになります。
「https://minakami.blog/おいしいパンの作り方」
X(旧Twitter)で記事の投稿をした場合、日本語部分が文字化けして怪しいサイトに見えかねないので、毎回設定する必要があります。
人間も理解できるパーマリンクとして、
「https://minakami.blog/make-delicious-bread」
とすれば何が書いてあるかはある程度分かるようになりますね。
補足としてパーマリンクで単語で区切る場合は、「-」の使用がGoogleで推奨されています。
URL では、ハイフンを使用して単語を区切ることを検討してください。それにより、ユーザーや検索エンジンが URL のコンセプトを理解しやすくなります。URL にはアンダースコア(
_
)ではなくハイフン(-
)を使用することをおすすめします。推奨: ハイフン(
-
)を使用する。https://www.example.com/summer-clothing/filter?color-profile=dark-grey非推奨: アンダースコア(
_
)を使用する。https://www.example.com/summer_clothing/filter?color_profile=dark_grey非推奨: URL 内の単語をつなげる。
https://www.example.com/greendressGoogle検索セントラル
上記の理由から、パーマリンクは「投稿名」が推奨されています。
では、他のパーマリンクは実際どうなのか?
実例と自分自身の失敗談も併せて解説していきます。
「基本」のパーマリンク
初期設定は「基本」が選択されています。
具体的なURLは「https://minakami.blog/?p=123」
サイトアドレスにIDが付与されるパーマリンクで、見た目上は最もシンプルですがデメリットがあります。
注意ポイント
- Googleアナリティクス・サーチコンソールで見た時に何の記事か分からない
- URLを見た時に何の記事か分からない
Googleアナリティクス・サーチコンソールで見た時に何の記事か分からない
Googleアナリティクス・サーチコンソールの使用として、基本的にURLベースでの確認となります。
この時、自動でIDが付与されたURLを見ても何の記事か分かりません。
慣れれば「このIDはこの記事ね」となりそうですが、1個1個覚えるのは大変です。
URLを見た時に何の記事か分からない
「https://minakami.blog/?p=123」
これを見ても論理的でなければ人間も理解できません。
Googleの推奨するパーマリンクからも離れているため、非推奨です。
「日付と投稿名」のパーマリンク
自分はこのパーマリンクを選んだおかげで取り返しのつかない失敗をしました。
具体的なURLは「https://minakami.blog/2024/03/10/sample-post/」
サイトアドレスに日付+投稿名が付与される形式です。
このパーマリンクには重大なデメリットがあります。
注意ポイント
- 検索結果のディスクリプションの日付がパーマリンクの日付と同じになる
個人的に最悪クラスのデメリットです。
具体的な実例はブログのパーマリンクを「日付と投稿名」にして超後悔した実体験に書きましたが、何度記事を更新しても検索結果のディスクリプションの日付はパーマリンクに含まれる日付から変わりません。
記事を公開したのが2022年、現在が2024年ですがこの間にディスクリプションの日付が変わったことはありません。
検索結果のディスクリプションの日付についてGoogleから明言されている訳ではありませんが、実体験としてURLの日付を優先的にディスクリプションの日付として出している可能性が高いです。
他のブログでも「日付と投稿名」がパーマリンクになっているのも見ていますが、この現象は同じように起きています。
一番困るのが、日々情報を最新に更新していたとしても年月が経つと第一印象が古く見えてしまうことです。
検索上位に出ていたとしても、ディスクリプションの日付が10年前のやつを見る気になるかというところ…。
見た目上、記事の信頼性にも関わる部分もあるため個人的には絶対に選ぶべきではないパーマリンクです。
「月と投稿名」のパーマリンク
具体的なURLは「https://minakami.blog/2024/03/sample-post/」
サイトアドレスに月+投稿名が付与される形式です。
推測ですが、「日付と投稿名」のパーマリンク同様に何かしらのデメリットはありそうです。
メリットも特にないので非推奨。
「数字ベース」のパーマリンク
具体的なURLは「https://minakami.blog/archives/123」
「基本」のパーマリンクに「archives」が付与された感じの形式です。
「基本」のパーマリンク同様にGoogleアナリティクス・サーチコンソールで見た時に何の記事なのか分かりにくいため非推奨。
「カスタム構造」のパーマリンク
ちょっと複雑なパーマリンクです。
WordPressのパーマリンク設定画面だと以下の記載があります。
サイトのパーマリンク構造を選択してください。%postname% タグを含めるとリンクが理解しやすくなり、投稿が検索エンジンで上位に表示されるのに役立つ可能性があります。
簡単に説明すると、ブログの形態に合わせて設定するとSEO的にいいことあるかもよと書かれています。
「カスタム構造」は、以下のタグを任意に設定できるパーマリンクです。
%year% | 年(例:2024) |
%monthnum% | 月(例:03) |
%day% | 日(例:11) |
%hour% | 時間(例:09) |
%minute% | 分(例:10) |
%second% | 秒(例:59) |
%post_id% | 自動で割り当てられるID |
%postname% | 投稿名(記事タイトル) |
%category% | 記事のカテゴリー |
%author% | 著者名 |
Googleの思想に沿うのならわざわざパーマリンクを長くする必要はありません。
ゆえに、「投稿名」だけあれば十分なので「カスタム構造」を選ぶメリットは特にないです。
逆に、よく知らずに設定した時のデメリットの方が大きいので注意が必要。
特に気を付けるべきなのが「%category%」と「%author%」の2つ。
「%category%」は記事のカテゴリーがURLに含まれますが、カテゴリーを削除した場合、URLが変わってしまいます。
このため、Googleからの評価もリセットされる危険性大のため要注意です。
「%author%」は著者名ですが、WordPressのログインIDがURLに含まれる形になります。
なので、他者がなりすましでWordPressにログインすることが容易になるため絶対に選んではいけません。
本記事のまとめ
パーマリンクを設定する際は、「投稿名」で設定し、途中で変更しないようにしましょう。
ただし、「日付と投稿名」でパーマリンクを設定してしまった際は、ブログ始めたてであれば変更を推奨します。
先を見通した時、被害は最も最小限で済むかと思います。
その際は301リダイレクトの設定を忘れずに実施しましょう。