この記事で分かること
- 「日付と投稿名」のデメリット
- オススメのパーマリンク
ブログを始めた時、一番最初にパーマリンクの設定をしますよね。
自分自身、複数のブログを運営しています。
本ブログのパーマリンクは「投稿名」ですが、一番初めに作ったブログのパーマリンクは「日付と投稿名」。
結論から言うと、「日付と投稿名」のパーマリンクに設定するとデメリットしかありません。
この理由と自分自身が行っている対処法を、実体験を元にお伝えします。
パーマリンクを「日付と投稿名」にした時のデメリット
デメリット
- URLが長くなる
- SEOに悪影響を及ぼす
メリットは?と聞かれると正直無くて、デメリットによる被害の方が甚大です。
URLが長くなる
前提として、Googleが推奨するのは短いURLです。
URL 構造による問題を回避する方法は次のとおりです。
引用元:Google検索セントラル
- シンプルな URL 構造を作成する。論理的かつ人間が理解できる方法で URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
- robots.txt ファイルを使用して、問題のある URL への Googlebot のアクセスをブロックできます。一般的には、検索結果を生成する URL などの動的 URL や、カレンダーなど無限のスペースを生成する可能性のある URL へのアクセスをブロックします。robots.txt ファイルで正規表現を使用すると、多くの URL を簡単にブロックできます。
- 可能な限り、URL でセッション ID は使用せず、代わりに Cookie を使用します。
- ウェブサーバーで URL の大文字と小文字が同じように扱われる場合、すべてをどちらかに変換すると、URL が同じページを参照していることを Google が判別しやすくなります。
- 可能な限り、不必要なパラメータを削除して URL を短くします。
- サイトに期間制限のないカレンダーがある場合、動的に作成される未来のカレンダー ページへのリンクに
nofollow
属性を追加します。- サイトに壊れた相対リンクがないかどうか確認します。
「可能な限り、不必要なパラメータを削除してURLを短くします」と明記されているので、URLは短いにこしたことはありません。
このため、推奨されるパーマリンクは「投稿名」。
推奨される「投稿名」と「日付と投稿名」のURLを比較すると一目瞭然です。
パーマリンク | URL |
---|---|
投稿名 | https://minakami.blog/sample-post/ |
日付と投稿名 | https://minakami.blog/2024/05/01/sample-post/ |
URLを見て分かるとおり、「日付と投稿名」URLが長いためはGoogleの思想とは合っていません。
また、SNSで共有される際も弊害を起こす可能性があります。
X(旧Twitter)のような文字制限があるSNSでは、文章の文字数+URLの長さの合計が140文字である必要があります。
「これはいい記事だ!Xで共有しよう!」とユーザーが思ったとしても、URLが長いと、文章を削るしかなくなりますよね。
せっかくの拡散チャンスを棒に振る可能性を秘めています。
SEOに悪影響を及ぼす
SEOへの悪影響
- 公開日を修正するとURLが変わる
- 更新をしても署名日(検索結果に表示される日付)が変わらない
「日付と投稿名」のパーマリンクの性質上、記事更新後は「投稿日」の編集が可能です。
ただ、「投稿日」を編集をすると元々のURLにアクセスすることができなくなり、Googleからの評価が無くなります。
例えば、「https://example.com/2024/04/22/test」を「https://example.com/2024/05/01/test」として日付を変更した場合、「https://example.com/2024/04/22/test」にはアクセスできなくなります。
仮に、SNSで共有されていたとしてもリンクは無効となり、アクセスはできません。
対処法として、301リダイレクトを設定することでこの問題は回避できます。
301リダイレクトとは
古いURL⇒新しいURLに自動的に転送する仕組み。
301リダイレクトはGoogleからも推奨されています。
検索エンジンの結果に表示されるページの URL を変更する必要がある場合は、可能な限りサーバー側の永続的なリダイレクトを使用することをおすすめします。これは、Google 検索とユーザーを確実に正しいページに導くための当然の方法です。ステータスコード
引用元:Google検索セントラル301
と308
は、ページが別の場所に完全に移転したことを意味します。
URL変更に伴う301リダイレクトは、「Googleの評価は引き継がれるけど、一部消えるor消えない」と言った話があります。
明確なソースは見つけることができませんでしたが、Google検索セントラルを読み込んでいくと「Googleからの評価は引き継がれて、評価は消えない」可能性の方が高いと感じました。
URL をリダイレクトすると、Google は、リダイレクト元(元の URL)とリダイレクト先(新しい URL)の両方を記録します。URL の 1 つが正規版になります。どちらが使用されるかは、リダイレクトが一時的か永続かなどを示す別途によって異なります。もう 1 つの URL は正規 URL の代替名になります。代替名は、ユーザーの認知度や信頼性が高い正規 URL 以外のバージョンです。ユーザーの書き込みから、古い URL がより信頼されていると解釈される場合、検索結果に代替名が表示されることがございますあります。
引用元:Google検索セントラル
Googleとしては、リダイレクト元とリダイレクト先を記録するようです。
インデックス登録におけるGooglebotの動きとしては、リダイレクト先を正規版として使用することが書かれています。
つまり、301リダイレクトをすることでリダイレクト元の情報をリダイレクト先に引き継ぐということではないかと思います。
なので、投稿日を修正したとしても301リダイレクトの設定をしておけば流入はあまり変わりません。
ただし、頻繁にURLを変えるとインデックス登録に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要。
URLの変更は301リダイレクトで解決できるのですが、「署名日(検索結果に表示される日付)」は何をしても変えることはできませんでした。
例えば、本記事の場合は最終更新日が「2024/04/03」の状態です。
現在、本記事をリライト中なのですが、更新後はこの日付が新しい日付に代わる可能性があります。
ただし、パーマリンクが「日付と投稿名」の場合、更新したとしても検索結果に表示される日付は変わりません。
引用元:Google検索セントラル
- 日付は必須、時刻は任意: ただし、精度を高めるためにマークアップで時刻とタイムゾーンを指定することをおすすめします。
- タイムゾーンを指定する場合: 正しいタイムゾーンを指定し、必要に応じて夏時間も考慮してください。
- 日時の整合性に注意する: ユーザーに表示されるデータと対応する構造化データの間で、日付(および任意で指定する時刻とタイムゾーン)が整合するようにしてください。構造化データで時刻とタイムゾーンを指定した場合でも、ユーザーに表示されるデータで指定するかどうかは任意です。
- 未来の日付、またはページに記載されているイベントなどの日付は指定しない: ここで指定する日付はページの公開日または更新日であり、ページに記載されているニュースやイベントの日付ではありません。ページ内に記載されているイベントについて説明するには、必要に応じてイベント マークアップを追加できます。
- ページ内の他の日付情報は最小限にとどめる: おすすめの方法を取り入れても別の日付が選ばれてしまう場合は、ページ内の他の日付を全部または一部削除することを検討してください。
- Google ニュースの検索で表示されることを想定したページの場合: こちらのガイドラインにも従ってください。
Googleが公表している、署名日に影響を与えるオススメの方法を見ると上のようなことが書かれています。
公開日や最終更新日を記事上に表示することはもちろんなのですが、それをやったとしても署名日に影響を与えることはできませんでした。
恐らく、現状のGoogleのシステム上はURLに含まれる日付を優先的に署名日としている可能性が高いです。
Googleから明言されている訳ではありませんが、今まで何をやっても署名日が変わらなかったのでこう思うしかありません。
「ページ内の他の日付情報は最小限にとどめる」と記載がある通り、日付情報が記事内とURLにあるため競合している状態なんだと思います。
ページ内の日付を一旦削除してみましたが、結果は変わらず。
なので、期間が経つにつれ上位表示されていても、ユーザー目線からすると古い記事と認識されてしまう可能性が高まります。
結果的にアクセス数にも影響を及ぼす可能性がある=SEOに悪影響を及ぼすことになります。
パーマリンクは「投稿名」を選ぼう
パーマリンクを「日付と投稿名」にしたブログは、現在記事数が8000を超えているため、既に手遅れでした。
当時は記事数が500程度だったので、流入の多い記事から優先的に301リダイレクトの設定をしておけば致命傷に至らなかったのかなと…後悔しかありません。
自分のように後悔しないためにも、パーマリンクは「投稿名」で設定しておきましょう。
余談ですが、一度設定したパーマリンクの変更は推奨されていません。
パーマリンク変更の注意点は【超危険】パーマリンクを途中で変更する前に知っておきたいことにまとめていますので参考にしてみてください。
補足:「日付と投稿」に有効な対応策
時限爆弾と言いつつも、諦めるには早いです。
ここからは、自分自身効果のあった対応策についてお伝えします。
タイトルに更新した年や月を入れてみよう
検索エンジンを利用する上で、一番目につくのはタイトルです。
例えば、「アニメ おすすめ」で検索をするとタイトルに「年」が入った記事が上位に来ていますね。
自分で検索エンジンを使っていても感じることですが、求めるのは最新情報が書かれた最新の記事です。
これは自分だけではなく、多くの人に当てはまるものかと思います。
事実、自分の作成した記事でもその効果は実感できています。
ディスクリプションが古かったとしても、タイトルでキチンと更新されていることが分かればユーザーの安心感にも繋がります。
なので、記事を更新したタイミングでタイトルに「年」や「月」を入れるのは有効です。
ただし、記事の内容によっては「年」や「月」を入れるのにそぐわない場合もあると思います。
その場合は「最新版」等、記事が新しいことが伝わるキーワードを入れておくのがベストかと。
ただし、何も更新していないのにタイトルだけ変えるのはSEO上良くないので、タイトルに追加したように情報は最新版にしておきましょう。
メタディスクリプションで更新していることが分かるようにしよう
前提として、検索結果で表示されるディスクリプションは、基本的には各記事の「メタディスクリプション」の内容が反映されます。
ただし、必ずしもではありません。
今までの経験だと、こんな傾向が見えました。
・検索キーワードとタイトルが一致:メタディスクリプションの内容を表示
・検索キーワードが記事内に含まれる:記事内の該当箇所を表示
・メタディスクリプション未設定:検索キーワードに関連する箇所を表示
検索キーワードに一致するページが無い場合は記事内の該当箇所を表示することが多いのですが、基本的にはメタディスクリプションの内容が表示されます。
メタディスクリプションは、クラシックエディタ、ブロックエディタの両方において記事作成ページの下で設定することができます。
本記事の場合だとこんな感じですね。
タイトルに「年」、「月」を含めるのが難しい場合はメタディスクリプションに設定するものありだと思います。
自分の場合だと、イベントごとをスケジュール形式でまとめていたりするので「随時更新中」をメタディスクリプションに記載しています。
大事なのは、記事に信頼性があることをユーザーに伝えることです。
記事の内容が最新であっても、第一印象である検索結果に表示されたディスクリプションで古いと思われるのはもったいないですからね。
パーマリンク「日付と投稿名」のまとめ
「日付と投稿名」は百害あって一利なしです。
ただ、パーマリンクが「日付と投稿名」であってもタイトルやメタディスクリプションの手直しをすることで状況が改善される場合もあるので、本記事を参考に試してみてください。
また、パーマリンクを既に「日付と投稿名」で設定してしまった場合、開設したばかりでアクセス数が少ない場合はいっそのことパーマリンク自体を変更するという手もあります。
しかし、ブログの運営が長い場合はアクセス数に多大な影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
パーマリンク変更における注意点はこちらの記事から確認できますので、参考になるかと思います。