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30代未経験からのシステムエンジニア転職攻略法【現役SEが解説】

※本ページはプロモーションが含まれています

システムエンジニアに転職したいけど、30代未経験でもなれるものなの?

この悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 30代未経験でもシステムエンジニアに転職できる理由
  • 現役システムエンジニア目線の転職に失敗しないポイント
  • 30代未経験の方にオススメな転職エージェント

筆者の経歴

✅システムエンジニア歴9年目

✅経歴

  2015年~2021年(1社目)

  2021年~2024年(2社目)

✅経験業務

  社内SE、クライアントの受託開発、派遣業務…etc

自分は、大学を卒業してからシステムエンジニアとして9年働いてきました。

転職に関する記事を見ると、「30代未経験のシステムエンジニア転職は厳しい」といった内容をよく見かけます。

ただ、自社・競合他社の動きを見ると、30代未経験でシステムエンジニアに転職する人は少なくありません。

転職してきた方と話しをしてみると、全く違う業種から転職してきた方もいます。

  • 栄養士
  • 農業関係
  • パチンコ生活者
  • 教師
  • 花屋

本記事は、システムエンジニアへの転職攻略法について解説しています。

攻略法なので、記事の中身を知っておくと30代未経験であってもシステムエンジニアへの転職は可能です。

ポイントを抑えながら、転職活動に臨んでみましょう。

30代未経験でもシステムエンジニアに転職できるのか?

結論、できます

理由は3つあります。

  • IT人材が人手不足
  • 未経験者向けの研修制度の整備
  • 先端技術の進展

IT人材が人手不足

矛盾しているように感じますが、ITは発達しているのに、IT人材は人手不足なのが現状です。

引用元:経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課

2030年になる頃には、40~80万人の規模でIT人材が不足する懸念があると試算されています。

実際、自分の会社だけではなく、他の会社においても、人材不足を懸念する声はよく聞こえていました。

特に顕著なのが、新規案件が来ても人手不足が原因で断るケースがあるレベルです。

この事態を踏まえ、中途採用に力を入れて人手不足を解消しようとする動きが活発になりました。

「専門学校・大学卒業」といった、一定の基準があるケースもありますが、採用に積極的な企業は増えたと感じます。

「各企業において人手不足が深刻」という理由から、30代未経験でもシステムエンジニアへの転職はハードルが低くなっているのが現状です。

未経験者向けの研修制度の整備

自分が勤めている会社、競合他社の動きを見ると30代未経験のシステムエンジニアは増加傾向にあります。

引用元:マイナビ転職

転職サイト大手の「マイナビ転職」で「職種未経験OK」「業種未経験OK」を検索すると、求人数は豊富です。

システムエンジニアの印象としては、パッと見何が書かれているか分からないプログラムを書いている印象が強いかもしれません。

それなのに未経験OKと言われると怪しい感じがしますよね。

それでも未経験OKである求人が多い理由は、「未経験者向けの研修制度が整備されている」ためです。

未経験者向けの研修制度

  • 入社後研修
  • OJT教育
  • eラーニング、セミナーの受講

システムエンジニアとして採用が決まると、以下のような研修を経て現場に配属されるというケースが多いです。

主な研修の流れ

  • 入社後に研修を行う
  • OJTで先輩から指導を受けながら学ぶ
  • 自己学習のため、eラーニングやセミナーを受講する

いきなり現場に配属されて右も左も分からない状態からスタートすることは稀です。

友人の転職話を聞くと、「研修制度をすっ飛ばしていきなり現場に配属させられてプログラミングをした」、ということを聞いたことがあるので企業選定は重要。

企業によって当たりはずれはあるにしろ、研修制度が整備されている企業は多いので30代未経験だとしても比較的優しい環境であるとも言えます。

自分の会社を例に、研修制度の概要を簡単に解説していきます。

入社後研修

入社後研修で学ぶこと

  • システム開発の流れ、基礎知識
  • プログラミング言語の学習

基礎的なことや、企業がメインで扱っているプログラミング言語の学習をします。

一口にシステム開発と言っても、多くの工程があります。

ポイント

  • 要件定義
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • プログラミング
  • 単体テスト
  • 結合テスト
  • 総合テスト
  • システム移行
  • システム保守・運用

各工程でどういった作業をしていくのかを基礎知識として学びます。

プログラミング言語の研修は企業によりけりです。

自分の場合はJavaについて、書き方~プログラミングまでを実施しました。

OJT(On the Job Training)教育

OJTとは

システムエンジニアの実務を先輩社員の指導を受けながら学ぶやり方

先輩社員とペアになりながら業務を進めていきます。

いきなり1人で業務を進めるのは不安感が強いですよね。

ただ、先輩社員とペアで進めることができるため、安心感を持って仕事をできるメリットがあります。

eラーニング、セミナーの受講

eラーニングとは

インターネットを使ってシステムエンジニアのスキルを学ぶ手法のこと

eラーニング、セミナーの受講は費用がかかるケースが多いです。

自身のスキルアップに繋がるのですが、実費で費用を払うとなると受講率は減ります。

会社としては、社員のスキルアップを望んでいるため費用は会社負担となるケースが多いです。

勉強に関する書籍の購入、セミナーの受講費用は会社負担の企業もあります。

研修制度が整備されている本当の理由

ここまで研修制度が整備されている理由として、高い技術力を持つ社員を育成し、企業の生産性向上を目指しているためです。

IT業界は人手不足です。

30代未経験だとしても、技術力を高めていってもらえれば企業の生産性向上に繋がります。

結果的に、新規案件の受注、生産性向上による利益率の増大が見込めます。

社員としては無料でスキルアップができる、会社としては競争力が上がり利益率が上がる。

お互いにWIN-WINの関係性が築けているからこそ、研修制度も充実していると言えます。

ただし、企業によっては研修制度に力を入れていない場合があるため、転職エージェントの方や面接時に確認しておくことをオススメします。

先端技術の進展

昨今、先端技術が大幅に進展しています。

その反面、先端技術を扱えるIT人材が少ないことが問題視されています。

引用元:経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課

先端技術は高度化・複雑化しています。

AI(人工知能)、ビッグデータ、IoT等が挙げられますが、自分が勤めている会社でも扱える人はほとんどいません。

また、今までIT化をしてこなかった企業もDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速により、新規ITシステムの構築・運用に関するニーズは増加傾向にあります。

行きつく先はやはり人手不足。

実際、先端技術は扱えないけど、新規ITシステムなら作れるという会社は多いです。

実際、大企業・中小企業問わず先端技術を扱える人材のニーズは高いです。

システムエンジニア未経験だとしても、先端技術に関する知識があれば、転職時に有利に働く可能性があります。

システムエンジニア未経験で転職に失敗しないポイント

転職に失敗しないポイント

  • 前職で培った技術・スキルの棚卸をする
  • プログラミングをアピールポイントに
  • 求人情報の確認
  • 企業の事業内容の把握
  • 転職エージェントの活用

この5つのポイントを意識して転職活動に臨みましょう。

転職できる確率を上げれるだけでなく、自分の理想にあった転職先を見つけることができるためです。

例えば、自分の場合、妻と子供1人の3人暮らし。

仮に転職先が「夜勤と転勤アリ」だったら家族との時間が大幅に減るため理想とはかけ離れた転職になってしまいます。

こういったギャップを減らすためにも、上に挙げた5つのポイントを意識することは非常に重要です。

今まで培った技術・スキルの棚卸をする

30代未経験と言えども、前職で培った技術、スキルはアピールポイントになることがあります。

アピールできる技術、スキルの例

  • コミュニケーション能力
  • スケジュール管理能力
  • マネジメント能力

コミュニケーション能力

システムエンジニアの仕事風景と聞くと、1人1人が黙々と作業している風景を思い浮かべるかもしれません。

実際は真逆で、コミュニケーションが必須の職場です。

  • 疑問点・確認点の確認
  • 進捗の確認
  • 顧客への報告や相談

数人~数十人のチームを組んで仕事をすることが多いため、コミュニケーションの場は多岐に渡ります。

また、コロナ禍という背景もあり「ZOOM」「Teams」「Slack」といったコミュニケーションツールも普及しています。

システムエンジニアにおいて、コミュニケーションは非常に重要です。

納期が決まっているため、問題があればすぐに報告して解決策を検討する必要があります。

対面・ツールを問わずコミュニケーションが取れることは、転職時にプラスに働くため話のネタとしてエピソードとして用意しておくといいでしょう。

不動産からシステムエンジニアに転職した友人は、

「顧客の新規開拓のため、毎日対面で数十人の方に営業をかけていたので、顔を覚えることや初対面の方でも物怖じせずに話すせることが強みです」

と面接で話したところ、採用に繋がったと話をしていました。

スケジュール管理能力

システムエンジニアの仕事は納期が非常に厳しいです。

案件の受注が決まると、納期から逆算してスケジュールを立てて仕事を進めていきます。

システムエンジニアはチームで作業することが多いため、1人の遅延がチーム全体の遅延に繋がることもあります。

なので、自身のスケジュール管理能力についてアピールできるポイントがあれば強いです。

スケジュール管理が出来ていると、「この作業はいつまでに終わりそう?」と言った質問に対しても論理的に回答できるのでチーム内の信頼関係も築きやすくなります。

マネジメント能力

システムエンジニアのキャリア形成は、「現場業務(プログラミングやテスト)⇒マネジメント業務(案件の指揮を執るマネージャー)」となるのが一般的です。

30代となると、企業の中では中堅社員の位置づけ。

前職でマネジメント業務に携わっていた場合、将来的にプロジェクトマネージャーとして働いてもらえることに期待感が持てます。

特に、年代が上がるにつれてマネジメント業務に携わる人材は増える傾向にあります。

自分の会社の場合、マネジメント業務ができる社員は実際少ないです。

このため、マネジメント業務の経験がある場合は強みとなるので企業にアピールできるチャンスとなります。

プログラミングをアピールポイントに

30代未経験でシステムエンジニアに転職希望の「Aさん」と「Bさん」がいるとします。

Aさん

  • Javaのプログラミングができる

Bさん

  • プログラミング未経験者

企業としては、どちらを採用したいと思うでしょうか。

自分なら、JavaのプログラミングができるAさんですね。

仮に、面接で話した内容が似たり寄ったりの場合、技術的に上の人を採用したいと思うのが心理だと思います。

もちろん、プログラミングができることは必須ではありません。

ただ、システムエンジニアにとってプログラミングができることはメリットしかないというのも事実。

プログラミングができることのメリット

  • やりたい業務ができる可能性が上がる
  • 仕事がスムーズにできる
  • 評価される

実例で話すと、自分は全くプログラミングができませんでした

なので、残業は日常茶飯事、できないことによるストレスでメンタルがやられた経験があります。

流石にこれはマズイと思い、必死でプログラミングについて学んだ結果残業も減り、評価されるようになりました。

何か依頼されても、「頭の中で設計書を作ってプログラミング」のようなことができるようになったため生産性が上がりました。

30代未経験で転職した直後にここまで求められることは少ないと思います。

ただ、ある程度できるようになっておくだけで一石二鳥以上の効果を発揮するんですよね。

残業時間の減少⇒自分の余暇の時間を増やせる

評価が上がる⇒年収アップに繋がる

転職時にも有利に働くので、時間があれば独学やプログラミングスクールで学んでおくとアピールポイントになります。

学びの方法費用
独学安価
プログラミングスクール高価
学びの方法と費用の表

独学で学ぶ場合

数年先の転職を考えているなら、独学でゆっくり進めるのもアリです。

独学で学ぶには、以下の方法があります。

独学での学び方

  • 書籍で学ぶ
  • スマホやPCで学ぶ

転職時期まで時間があって、お金をあまりかけずに学びたいという方向けの学習方法ですね。

メリット

  • 自分のペースで進められる
  • 費用が安価で済む

デメリット

  • 専門用語が多く、理解に時間がかかる
  • 学習状況の自己管理が必要

ただし、高いモチベーションが無いと途中で挫折する可能性があるので注意。

書籍で学ぶ場合

基本的に、入門書技術書の2冊があれば良いです。

例えばJavaを学ぶ場合は、

入門書で「Javaとは何ぞや?」「Javaで出来ることって?」というのを知るとプログラミング言語の背景~出来ることがザックリ分かります。

その上で、技術書を使ってプログラミングしてみたり、簡単な機能やゲームを作ったりすると知識が深まりやすいのでオススメです。

IT業界あるあるなんですが、専門用語の多くがカタカナの横文字です。

「コンパイル」、「カプセル化」、「デバッグ」…etcといった専門用語が多いため未経験の状態だと、理解できるまで時間がかかるのがデメリット。

メリットとしては、本2冊分の費用なので安価という点です。

スマホを使って学ぶ場合

「プログラミング言語の名前 学習サイト」のようなキーワードで検索すると、スマホやPCからでも勉強することができます。

学習教材の例

  • 動画で学習
  • 実際にプログラムを書いて学習

通勤時間の合間に動画で学習⇒自宅のPCでプログラムを書いてみるといった学習が可能。

学習サイトは、有料サイト・無料サイトの両方があります。

勉強のやりやすさは人によって違うため、複数の学習サイトを使って自分に合うのを選ぶのがベストです。

ただ、スマホを使う場合だと他のアプリの誘惑もあったりするため自制心が必要になるのがデメリット。

メリットとして、無料サイトもあるため初期費用0で学習できるのが良い点です。

プログラミングスクールで学ぶ場合

メリット

  • 現役のシステムエンジニア、プログラミングで生計を立てている講師などから直接プログラミングを学べる
  • 分からないことは質問・相談して確認できる
  • 転職活動のサポートがある
  • 他の人とも学べるためモチベーションを維持しやすい

デメリット

  • 費用が高額
  • 学べる内容がスクールによって異なる
  • 授業スケジュールが決まっている
  • 必ず転職できるとは限らない

プログラミングスクールとは、プログラミング教育に特化した学校のようなものです。

メリットは大きいです。

独学で学ぶよりも効率よく知識を吸収できるため、習得スピードは速いです。

質問・相談できる環境も整っているため、分からないことに何時間も浪費することを抑えれます。

また、ポートフォリオの制作や転職活動のサポートも行っているスクールもあるため、理想とする転職活動に近づけるのが最大のメリット。

反面、費用負担が大きいのがデメリット。

大手スクールを見てみると、55万円~100万円が相場となっています。

また、授業スケジュールも決まっているため時間の自由度は少し効きにくくなります。

短期でガッツリ学ぶ場合は、平日の学校のようなスケジュール間で学ぶケースが多いです。

また、仕事をしつつだと「土日」の休日に学び、平日の定時以降が学習時間といったようなスケジュール間となります。

一番は相場が高いというところですが、この期間努力して大手企業に転職できれば費用はペイできるため頑張り次第というのが強いです。

費用・時間という面がデメリットですが、最終的に理想とする企業へ転職できればメリットとなるため考え方次第というところですね。

求人情報の確認

以下の点は必ず確認しておきましょう。

求人情報の確認ポイント

  • 求められる技術やスキル
  • 職務内容
  • 勤務地と勤務体系
  • 雇用条件
  • 企業情報

求められるスキル技術やスキル

企業によって様々ですが、システムエンジニアに求められるものは以下のことです。

求められる技術やスキル

  • プログラミングの基礎知識
  • コミュニケーション能力
  • 論理的思考力
  • 問題解決能力

30代未経験であれば、完璧なプログラミングの能力は求められません。

ただ、基礎知識があると学習意欲がある、と見られるためプラス評価です。

コミュニケーション能力は、チームで業務を進めることが多いので重要となるポイント。

逆に、コミュニケーションが取れないと自分が苦しくなるだけではなく、チーム全体にも影響を及ぼすことがあるためです。

論理的思考力は、システムの設計やプログラミングにおいて必要不可欠となる要素。

システムの設計や、プログラミングをする際、想定よりも複雑化するケースがあります。

その際に、システムの全体像や問題の根本原因から、解決策を論理的に説明できると、チームのリーダーや顧客に対して納得感のある提案ができます。

システムエンジニアの仕事は、常に問題と隣り合わせになることが多いです。

発生した問題に対し、自分なりの解決策を論理的に説明できると円滑に作業を進めることができます。

自分自身、9年間システムエンジニアとして仕事をしてきましたが、正直プログラミング言語の理解は二の次だと感じます。

それよりも、コミュニケーション能力、論理的思考力、問題解決能力の方が重要です。

システムエンジニアの責務は、納期までに仕様通りのシステムを作ることです。

例え、納期までにシステムが出来たとしても、仕様漏れや考慮不足があった場合、非常に高いネガティブコストがかかります。

結果的に、そこの改修を行ったことで赤字に転落してしまうのはよく聞く話です。

なので、考え方がキチンとできているとシステムエンジニアとして非常に重宝する人材となります。

また、考え方はプログラミング言語の理解にも役立ちます。

プログラミングができるとしても、考慮不足の部分があれば手戻りが発生し多くの時間を費やします

しかし、考え方がキチンとできていると仕様に沿った、かつ、不測の事態にも考慮できる質の高いプログラミングを書くことができます。

プログラミング言語の理解は二の次だと書きましたが、基礎知識を知っている、かつ、システムエンジニア目線の考え方を持っていると転職時の強い武器となります。

補足として、例えば「androidのアプリ開発」をしたい場合はJavaの知識を持っているとその業務ができる部署に配属される可能性も高まるメリットもあります。

プログラミングの基礎知識が無い人と比べた時、「自らやりたいことについて学習できる人材」と評価されるため一石二鳥です。

職務内容

実はかなり重要な部分です。

一口にシステムエンジニアと言っても、様々な開発形態があります。

働き方の例

  • 自社開発
  • 受託開発

開発形態を大きく分けると「自社開発」と「受託開発」の2つ。

「自社開発」と「受託開発」には大きな違いがあるので、頭に入れておくと自分の理想とする働き方が見えてくると思います。

自社開発

自社開発とは、企業独自に製品・サービス・アプリなどを企画し、開発~販売を行うことを指します。

メリット

  • 勤務地が自社、リモートワークとなる可能性が高い
  • 子会社がなければ転勤の可能性は低い
  • コミュニケーションが取りやすい
  • 普段の仕事ぶりを見てもらえるため評価されやすい

デメリット

  • 自社の利益を考慮した開発が必須となるため先端技術を学べないケースがある
  • 人脈は自社内に限定される可能性がある

自社開発の場合、転勤となる可能性が低いため今の居住先を極力変えたくない人にオススメです。

また、自社開発に自分が興味あるサービスや製品がある場合、意欲的に取り組めるのもメリット。

反面、「色々な先端技術を学んでいきたい」と思っている方の場合は合わないケースがあります。

自社開発の場合、自社で販売したサービスや製品がそのまま会社の利益となるため失敗は許されません。

なので、今まで扱ってきた技術を高めていくような働き方になるケースが多いようです。

ただ、自社開発+受託開発(後述)を合わせた企業もあるため、自分の気持ちや働き方に合わせて探してみると良いと思います。

受託開発

受託開発とは、クライアント(企業・法人・個人)から依頼されたシステムを開発することを指します。

メリット

  • 様々な技術を学べる

デメリット

  • クライアント都合で仕様や納期が変わる場合がある
  • 社外常駐という形で自社とは異なる勤務地になる可能性がある
  • 自社の人事と会う機会が少ないため、正当な評価をされない場合がある

自分自身の働き方として、受託開発となるケースが多いです。

自分の会社自体が自社開発を行っていないため、ほとんどの期間を社外常駐という形で働いてきました。

受託開発も様々な現場で多くの技術を学べるのですが、正直デメリットの方が勝るかなという印象です。

理由として、クライアントには基本的に逆らえないため無茶ぶりがあったとしてもやり遂げなければなりません。

仕様が変わろうが、納期が短縮されようが、残業してでもやる必要が出てきます。

また、社外常駐となる場合は常駐先の企業ルールに従う必要があります。

例えば、喫煙不可の現場であれば喫煙はできませんし、勤務中はインターネットの使用が厳禁であったりする場合もあります。

反面、私服通勤、フレックスタイム制、フルリモートでの勤務等、自社にはない制度が許可されていてむしろ働きやすいケースも存在します。

これは常駐先の企業によるので、運の要素が強いです。

社外常駐の場合、勤務地が県をまたぐケースもあるので求人票の勤務地は確認しておくようにしましょう。

自社開発と受託開発のどちらが良いか?

システムエンジニアとして働く場合、基本的に自社開発か受託開発での働き方となります。

自分がどういった働き方・スキルアップを望んでいるかに合わせて求人票を確認していくのがベストです。

転勤はせずに地元で働きたいのなら自社開発、様々な技術を学びたいのなら受託開発…といった具合で方向性を決めておくことをオススメします。

自社開発と受託開発の企業の見抜き方

「自社開発をしている企業だと思ったら受託開発の企業だった」「受託開発をしたかったのに自社開発の企業だった」というのはよく聞く話です。

この見分け方について、補足として解説します。

見抜き方は簡単で、企業のホームページを見てみましょう。

従業員数に対して、複数のサービスや製品に関する実績が掲載されている場合は受託開発の企業である可能性が高いです。

例えば、従業員数が少ないけど手がけたサービスや製品の開発が多い等。

自社開発の企業の場合、ホームページで紹介されているサービスや製品がその企業のものであれば可能性が高まります。

この観点から、求人票を見てみると自分の理想にあった企業が見えてくると思います。

詳細については、転職エージェント、企業との面接で確認すればOKです。

転職エージェントを活用する

転職のやり方を大きく分けると4つに分類できます。

転職のやり方

  • 転職エージェントを活用
  • ハローワークを活用
  • 企業の求人に直接応募
  • 友人・知人からの紹介

個人的にオススメなのが、転職エージェントを活用する方法。

転職エージェントを活用するメリット・デメリットはこちらになります。

メリット

  • 転職のプロが親身になって相談してくれる
  • 質の高い求人が多く集まっている
  • 書類選考、面接のアドバイスをしてくれる
  • 転職エージェントへの登録料は無料

デメリット

  • 勤務中に電話がかかってくる場合がある
  • ヒアリング等で時間が多く取られる場合がある

一番大きな理由が、利用料が無料で質の高い求人が集まっているからです。

自分が利用させてもらった転職エージェントの方から聞いた話ですが、求人掲載は基本的に有料とのこと。

つまり、お金を払ってでも求人を出したい企業が多く集まっていることになります。

逆に、ハローワークの場合は無料で求人掲載ができるため、企業側にコストは発生しません。

そのため、労働条件が悪い求人が掲載されている場合があるため、転職する際は注意が必要との話を聞きました。

これ以外にも、ユーザー側に利用料はかからず転職に関わる相談・書類選考・面接等のアドバイスをもらえます。

自分の経験・強みを活かした求人も紹介してもらえるため、転職後のミスマッチが起こりにくいのもメリット。

反面、勤務中に電話がかかってくるケースもあるため応答の際は少し注意。

※他の人に転職が悟られたりする可能性があるため

転職エージェントを利用する際は、担当者がつく形で進められるケースが多いです。

なので、ヒアリング等をしていると定時後30分~1時間程応対に時間を割く日も出てきます。

それを踏まえた上でも、転職のプロに相談できる転職エージェントがベストだと感じます。

自分も転職を検討した時は「何からやればいいんだろ…」と不安になりましたが、転職エージェントの方と相談しながら進めることで1人で転職活動をするよりもスムーズに進めることができました。

とは言え、転職エージェントで検索すると無数に出てきてしまい、どれを利用するべきか悩むと思います。

なので、30代未経験でシステムエンジニアを目指す方向けの転職エージェントを厳選して3つに絞りました。

リクルートエージェント・業界最大手の転職エージェント
ワークポート・IT業界未経験者向けのカリキュラムがある
doda・年収査定があり、転職前の市場価値を知れる
オススメの転職エージェント

3つの転職エージェントは、以下の点が共通しています。

転職エージェントの共通点

  • IT業界の求人数が豊富
  • 転職活動のサポートを受けられる
  • 全国に拠点があるため転職相談がしやすい

登録料は無料のため、3つの転職エージェントを見比べながら自分の希望に合った求人を探すのが良いかと思います。

【結論】30代未経験でもシステムエンジニアに転職できる

ここまでお伝えした内容を簡単にまとめます。

30代未経験でもシステムエンジニアに転職できる理由はこの3点です。

ポイント

  • IT人材の不足
  • 研修制度の整備
  • 先端技術の進展

先端技術の進展に伴い、IT人材不足しているのが現状です。

その分、研修制度も整備されている企業が多くなったため、30代未経験でもシステムエンジニアになれる可能性が広がりました。

また、システムエンジニアへの転職に失敗しないポイントはこの3つ。

ポイント

  • 今まで培った技術・スキルの棚卸
  • プログラミングスキルのアピール
  • 求人情報の確認

システムエンジニアの仕事はプログラミングだけではありません。

コミュニケーション能力、スケジュール管理、マネジメント能力といったスキルも活躍します。

前職で培った技術やスキルはアピールポイントになります。

また、プログラミングスキルもあると求人の選択肢も広がります。

無料で学ぶこともできるので、覚えておいて損はありません。

システムエンジニアは、大きく分けて2つの開発形態があります。

自社での開発がメインの自社開発、クライアントから依頼を受けて開発を行う受託開発

自分の理想とする求人が見つかるよう、将来的な方向性も決めておくといいと思います。

システムエンジニアについてのQ&A

30代未経験でシステムエンジニアを目指す場合、不安があるかもしれません。

自分自身、9年間システムエンジニアとして働いてきた中から、実体験を元にしたQ&Aを作ってみました。

「システムエンジニアってこういう感じなんだな~」というのがザックリ分かると思います。

Q.年収はどんな感じ?

A.自分の場合額面で400万程です。

正直、そこまで多くないかなと思っています。

企業によって異なるので、年収が高い企業を目指す場合はプログラミングスキルは必須と考えます。

Q.どんな人が向いてる?

A.プログラミングが好きな人、考えるのが好きな人、コミュニケーションが取れる人

プログラミングが出来ないと厳しいと感じる職場です。

また、作った後もバグのチェックや仕様変更が入る場合もあるため、考えることが多いんですよね。

チームで開発を進めていくため、コミュニケーションを取るのに苦痛を感じる人だと少し難しいかもしれません。

Q.大学関係ある?

A.大卒であれば文系でも理系でも関係ないことが多いです。

自分の会社でも、文系出身の人は少なくありません。

Q.資格は取っておいた方がいい?

A.必須ではありませんが、あると転職先の幅が広がったり給料が上がったりします。

資格があると、実績作りに最適です。

「論より証拠」という言葉があるように、資格取得をしておくと話す言葉に説得力が増します。

また、資格を持っておくと給料に反映される企業もあるので取っておいて損はありません。

Q.システムエンジニアのやりがいって何?

A.開発に携わったサービスや製品が世の中にリリースされることです。

具体的なサービスや製品名は出せませんが、自分が開発に携わったサービスを見る機会があると嬉しくなったりします。

また、自分の技術力も上がるため、ツールを作って業務を簡略化できた時は「攻略した」みたいな感覚にもなりますね。

Q.システムエンジニアの1日を教えて

A.自分の1日を例に出します。

9:00~9:15朝会で進捗確認と今日の作業予定確認
9:15~12:00業務
12:00~13:00昼食
13:00~17:00業務
17:00~17:15夕会で進捗確認と明日の作業予定確認
17:15~18:00業務
18:00定時で帰宅
とあるシステムエンジニアの1日

面白味はありませんが、大まかな流れはこんな感じで作業しています。

携わっているプロジェクトによって異なりますが、大体はこのような流れですね。

Q.リモートワークはできる?

A.携わっている業務による。

自宅にインターネット回線がある、秘匿性のある空間で作業ができる、等の条件があったりもしますが…

実際は業務によることが多いです。

例えば、開発環境が限定されている場合はリモートワークができないケースがあります。

※会社特定の回線でないと業務ができない等

自分の場合、上のような制約が無ければリモートワークをたまにしています。

Q.休みは取りやすい?

A.携わっている業務による。

例えば、業務が炎上している場合は休みを取るのが難しかったりします。

休んでいる時も問い合わせが来たり、納期に間に合わない場合は休日出勤のケースも…。

それ以外は基本的に取りやすいのかなと思ってます。

Q.システムエンジニアをやる上で大切なことは?

A.考えることを放棄しない。

想定外のケースや、不測の事態を常に考えながら開発は進められていきます。

システムを世の中にリリースした後に、想定外のケースや不測の事態が発生すると大問題に発展することがあります。

過去の事例を取り上げると、「7Payの不正アクセス事件」

7Payは、システムの脆弱性をついた不正アクセスにより、リリース後すぐに廃止されたサービスです。

端的にまとめると、「圧倒的考慮不足」が原因でした。

本来なら考えが及んでおかないといけないところがおざなりになっていたようです。

結果的に、会社の評判や信頼性を地に落とすことになりかねないため、常に考え続ける姿勢が大事な職業と言えます。

Q.大変なことは?

A.納期や仕様変更です。

「リリースを早めたいから納期を前倒しにしたい」「この仕様をこう変えたい」という話が出てくるケースがあります。

この課題をクリアするためにチームで試行錯誤をしてクライアントの希望に沿う形にするのが大変だと感じますね。

ただ、この課題をクリアすると「不可能だと思っていたことが可能になった」という捉え方もできるので自身の成長に繋がることも。

これが原因で炎上することもあるんですけどね…。




  • この記事を書いた人

みなかみ

ブログ歴6年|月間30万PVの特化ブログを運営中|総記事数8000|別ブログで運営している特化ブログでの失敗談を発信しています。

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