
Redirectionのプラグインは、301リダイレクトができるプラグインです。
301リダイレクトとは?
恒久的な転送処理のことです。
例えば、「https://aaabbb.com/ccc/」というページのURLを「http://aaabbb.com/ddd/」に変えると、「https://aaabbb.com/ccc/」というページは存在しないことになります。
いわゆる404(存在しないページ)というコードになってしまうので、新しいURLにリダイレクトする必要があります。
「https://aaabbb.com/ccc/」に対して「http://aaabbb.com/ddd/」のページに301リダイレクトを設定しておくことで、「https://aaabbb.com/ccc/」にアクセスすると「http://aaabbb.com/ddd/」に恒久的に転送されます。
これが301リダイレクトです。
つまり、URLやパーマリンクを変更しない限りは301リダイレクトを設定するケースはまずないでしょう。
しかし、運営による事情でURLやパーマリンクを変える必要が出てくるケースはあります。
その際は、301リダイレクトを設定しておくことで変更前のページにアクセスしても新しいページに転送することができます。
筆者自身、ブログを3つ運営しているのですが一番最初に作ったブログのパーマリンクが「日付と投稿名」だったんですよね。
「日付と投稿名」のパーマリンクは罠で、検索エンジンに表示される日付が記事の投稿日から一生変わらないというwww
つまり、「2020年1月1日」に記事を投稿したらリライトしようが何しようが永遠に「2020年1月1日」のまま…

この赤枠の日付が永遠に変わらないのはデメリットで、時が過ぎるごとに読者から見た記事の信ぴょう性が落ちるという…。
「日付と投稿名」のパーマリンクの危険性はこちらの記事でもまとめています。
流石にこれはマズイので、ブログを始めてから6年目にしてパーマリンクを変更しました。
変更後はRedirectionで301リダイレクトの設定を行いましたので、その時の設定方法等を本記事でまとめています。
Redirectionのプラグインを使用する際の参考となれば幸いです。
Redirectionのインストール方法
Redirectionは他のプラグイン同様、簡単にインストールできます。
①「プラグイン」→「新規プラグイン追加」をクリック

②検索窓で「Redirection」を入力

③「今すぐインストール」をクリック

④「有効化」をクリック

これでプラグインのインストールは完了です!
Redirectionの初期設定方法
Redirectionの初期設定はプラグインの一覧画面から行えます。
①プラグインの一覧画面がらRedirectionの「設定」をクリック

②「セットアップを開始」をクリック

③基本セットアップにチェックをつけて「次へ」をクリック

必要なのは2つです。
・Wordpressの投稿と固定ページのパーマリンクの変更を監視
・すべてのリダイレクトと404エラーのログを保存する
この2つにチェックを入れておけば、301リダイレクトを設定した後の状況が監視できるようになります。
④既存のリダイレクトをインポートで「次へ」をクリック

リダイレクトをインポートしたい場合、チェックが必要です。
ただ、既存のリダイレクトが無ければ「初期設定の~」からしか出ないので、必要が無ければチェックを入れる必要はありません。
⑤REST APIが「良好」になれば「セットアップ完了」をクリック

「良好」の表示は翻訳の状態によっては「Good」の表記になりますが、どちらも同じです。
意図的にREST APIをブロックするような設定をしていなければ、基本的に「良好」となります。
⑥「既存のリダイレクトをインポート」で「次へ」をクリック

⑦進捗バーが「完了」になったら「次へ」をクリック

⑧「準備完了です!」をクリック

これでRedirectionの初期設定は完了です。
Redirectionで301リダイレクトをする方法
301リダイレクトのやり方は2パターンあります。
・個別のURLに対する設定
・複数のURLに対する設定
個別のURLに対する設定は、特定のURLを対象に行えます。
複数のURLに対する設定は、予めリダイレクトの設定をまとめたCSVファイルを使うことで行えます。
個別のURLに301リダイレクトを設定する場合
最初に、Redirectionの転送ルールから「新規追加」をクリックします。

設定が必要となるのは、「ソースURL」と「ターゲットURL」の2つ。

ソースURLとは?
URLやパーマリンクを変更する前のURLです。
例えば、htttps://xxxxxxtest.com/kako-url/をhtttps://xxxxxxtest.com/new-url/に変更したら、htttps://xxxxxxtest.com/kako-url/がソースURLとなります。
ターゲットURLとは?
URLやパーマリンクを変更した後のURLです。
ソースURLとは逆に、変更後のURLであるhttps://xxxxxxtest.com/new-urlがターゲットURLとなります。
設定イメージはこんな感じになります。

ソースURLに「おそらく、/から始まる必要があります」と出てますね。
外部サイトのURLを入力するときは「https://xxxxxxtest.com/」を入れた絶対パスを設定しますが、内部リンクの場合は「/kako-url/」の記載のみでもOKです。
設定後は「転送ルールを追加」をクリックします。

新しく転送ルールが追加されるので、URLやパーマリンクを変更した記事に対して1件1件手動で設定できます。

複数のURLに301リダイレクトを設定する場合
301リダイレクトを設定したい記事が数百件とか数千件ある場合、個別で設定するのは流石にキツイです。
これを解消できるのが、Redirectionの「インポート/エクスポート」機能。
CSV、.htaccess、JSONファイルのいずれかをインポートすることで、複数のURLに対して一括で301リダイレクトの設定ができます。
準備が少し手間なのがデメリットですが、手動で対応するよりかは断然楽です。
始めにエクスポートしましょう。
エクスポートする理由は、必要な項目を事前に確認するためです。
今回は、CSVファイルをエクスポートする例を元に進めていきます。
始めに、「インポート/エクスポート」のタブを選択します。

次に、エクスポートの項目から「CSV」を選択します。

CSVを選択したら、「ダウンロード」をクリックします。

CSVファイルがダウンロードされるので、開いてみます。

こんな感じでCSVファイルがダウンロードされるので、この形式で「source」と「target」にURLやパーマリンクの変更前後のURLを入力していきます。
パーマリンク変更の際は全記事に301リダイレクトの設定をする必要がありますが、「Export any WordPress data to XML/CSV」のプラグインを使うことで、全記事のURLを取得することができます。
入力が全て完了したら、インポートの「ファイルを追加」から一括で301リダイレクトを設定することが可能です。

ちなみに、以下の項目は全てエクスポートした値と同じでOKです。
regex | 0 |
code | 301 |
type | url |
hits | 0 |
title | |
status | active |
注意事項として、「個別のURLに301リダイレクトを設定する場合」でデータを登録しておかないと、上の表にあるデフォルトの値は取得できません。
テーマやブログの設定で異なる可能性があるので、事前に確認しておくことをオススメします。
301リダイレクトの重要性
Redirectionを使うことで、301リダイレクトを簡単に設定することができます。
URLやパーマリンク変更時はGoogleでも301リダイレクトを使用することが推奨されているので、変更した場合は必ず設定しておきましょう。
検索エンジンの結果に表示されるページの URL を変更する必要がある場合は、可能な限りサーバー側の永続的なリダイレクトを使用することをおすすめします。これは、Google 検索とユーザーを確実に正しいページに導くための最善の方法です。ステータス コード
301
と308
は、ページが別の場所に完全に移転したことを意味します。引用元:Google検索セントラル
最後に、Redirectionのプラグインを削除すると301リダイレクトの設定は全て消えます。
検索エンジンの仕様上、徐々に変更前のURLが削除されて変更後のURLが正規ページとして選択されるようになりますが、この途中でRedirectionを削除すると404祭りになる可能性があります。
なので、プラグインを削除したい場合はサーチコンソールのインデックス登録状況も見ながら検討するのをオススメします。
どれくらい待てばいいかという明確な基準もブログそれぞれで変わるため、当面は削除しない方が良いでしょう…。